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三つの原種


コーヒーはアカネ科コフィア(coffea)属に属します。

コフィア属はおよそ40種あるのですが、市場に流通しているものは3種類しかありません。

近年はサビ病対策と生産性の向上を目的に
品種改良が行われ、様々な種類が誕生しています。


● アラビカ種 (Coffea arabica)

原産地はエチオピアのアビシニア高原(現アムハル高原)。

当初は薬として食べられていたそうですが、
13世紀には、焙煎して飲まれるようになったそうです。

良好な香りと酸味が味わえる唯一の品種といっても良いでしょう。
しかし、気温や雨の影響を受けやすく、サビ病にも弱いので栽培は大変です。


● ロブスタ種 (Coffea robusta Linden)

原産地はアフリカ中部のコンゴ。
カネフォーラ種(Coffea canephora) の変種である。

アラビカ種に比べて、サビ病に強い。

ロブ臭と言われる独特の香りと、苦味がある。


● リベリカ種 (Coffea liberica)

原産地はアフリカ西部のリベリア。

アラビカ種に比べれば、気温や雨の影響に強い。
しかしサビ病には弱い。

アラビカ種に比べると強い苦味で、味が劣る。
日本では流通していない。

※サビ病
コーヒーの木がかかる病気で、一番恐れられているもの。
1・2年で大部分の葉が落ち、実がならなくなってしまう。
特に恐ろしいのは、伝染病の性質を持っていて次から次へと感染する。

かつてスリランカは、コーヒーの産地でしたが19世紀末にサビ病で全滅したそうです。


<記事 web管理人>


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